墨跡ぼくせきの絵について】

【墨跡の絵:イメージ展開】

墨跡の絵は、墨汁を薄めに溶き、幅広のブラシで一気に無作為にケント紙にイメージを描き、乾くと思いもしなかった墨あとが現れてくれます。

色鉛筆で墨あとからのイメージに色を加え、形を鮮明にしていきます。色鉛筆の独特の透明感を持った色により、墨あとのイメージを損なうことなく、色を重ねていくことで、深みと特徴のある色彩を得ることが出来ます。

であってもオレンジから紫に近いほどの「赤」まで約20色ほどの色を重ねていきます。芯の柔らかいものから硬いものまで塗る部分によって使い分けます。そうしながら全体を「絵」として構成していきます。

制作中、物語性や社会的なメッセージなどを加えていき、途中でスタートとは全く異なるものが見えてくることが度々あります。私はそういう時、迷わずペン先、筆先に新しい展開を委ねます。場合によっては、スタート時点とは、全く違った作品が完成することもあります。手法としてはシュールレアリスムのデカルコマニーの手法に近いと思います。無意識・偶然からの創作ではありますが、すべての作品に作者の思いが色濃く反映します。

最後に不透明のアクリル絵の具で絵にメリハリをつけ、印象的に配置した「金色」は、文字通り「GOLD」であり、私たちの欲や煩悩、経済・社会の象徴としてほとんどの作品に登場します。

【新着情報】

  • 台湾での個展開催が決定しました。
    墨跡の絵 坂口昌司 個展
    2019年4月1日(週一)~4月14日(週日)
    9:00~17:00
    市長官邸藝文沙龍 Tel:02-2396-8198
    臺北市徐州路46號 (捷運善導寺站5號出口)
  • 2018年3月23日の毎日新聞に、2017年3月3日~8日に開催した個展に関する記事が、掲載されました。
  • 2018年3月3日(火)~3月8日(日) 10:00~18:00(最終日は、17:00まで)
    Gallery Sole(ギャラリーソーレ)にて、坂口 昌司個展 「墨跡の絵」が、開催されました。
  • 2015年3月3日の西日本新聞にGallery Sole(ギャラリーソーレ)での、坂口 昌司個展 「墨跡の絵」に関する記事が掲載されました。
  • 2015年2月28日の西日本新聞に墨跡の絵の活動に関する記事が掲載されました。

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